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2008年10月

『ワールド オブ ライズ』試写会

先日、映画『ワールド オブ ライズ』完成披露試写会に行ってきました。

CIA工作員のロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)と、

彼の上司であるベテラン局員のエド・ホフマン(ラッセル・クロウ)。

危険を承知で世界中の情報網の中枢に潜入し、世界を救おうとする2人の男が主人公です。

フェリスは、その鍛え抜かれた肉体と目の前の危機を乗り切る勇気、そしてサバイバルセンスを武器に、まさに現場で命を張って働く。

一方のホフマンは、最先端ハイテクを駆使し、自宅やCIA本部など安全な場所にて指揮をとる。

彼らはデスク前から電話1本で部下に命令を下し、さらに現場から「決死の覚悟」で訴えかけられる部下の意見などことごとく無視して、「自分なりのやり方」を貫き通し、平気で裏工作にも走ります。

頭脳明晰・指揮能力はずば抜けて高く、一見穏やかそうにすら見える表情。

でも「諜報で生きる人間にモラルは必要なし」と言い切る冷酷さを秘めた男。

2人は生き方も考え方もまるで異なるのだけれど、目的はただひとつ。

「地球規模の破壊を企てる、爆破テロ組織のリーダーをつかまえること」。

正体不明、いっこうにその行方を掴ませぬ敵を見事罠にかけるために、

時には味方をも欺き通す最高の「嘘」を仕掛ければばらない。

フェリスとホフマン、そして、他国の諜報部の、息をもつかせぬ熱き頭脳戦が展開する。

物語は「ウォール・ストリート・ジャーナル」や「ワシントン・ポスト」に執筆しているベテラン・ジャーナリスト、デイヴィッド・イグネイシアスの限りなくリアルな小説「Body of Lies」を、映画『ディパーテッド』でアカデミー賞を獲得したウィリアム・モナハンが脚本化。

映画の冒頭では、これはフィクションではあるが、世界中のどこかで今も、これと大差ないことが実際に起きている、起ころうとしているのだ、と語られるクレジットが映し出されます。

映画が始まると、本当に…息もつかせぬ展開。さらにさまざまな問題提議。

固唾をのみ、身を乗り出し気味にスクリーンに向かっている自分がいました。

誰が、世界を救うのか?

世界一の「嘘」で、世界は救えるのか?

『グラディエーター』でアカデミー賞監督賞にノミネートされた巨匠リドリー・スコットが突き付ける、「今日の世界平和は、数えきれないほどの“嘘”によって守られている」という。

目を背けてはならない世界の「歪み」「闇」「哀しみ」が浮き彫りとなって描き出されています。

「今」を生きる人間として、これは、綺麗ごと抜きで、勇気をもって見届けるべきサスペンス・アクション超大作ではないでしょうか。

もうまもなく2008年の年の瀬です。クリスマスに忘年会に、お正月。この時期を、平和に、楽しく過ごす・過ごせることは何よりです。

が、もしかしたら、恋の駆け引きや、気になる相手の気を引くためのちっぽけな嘘や計算にうじうじと頭を悩ませながら過ごす人もいるのでは?でもそれではなんか、つまんないですよね。

この際、颯爽と一人ででも劇場に足を運んで、世界スケールの「嘘」、そこに命を投げ出して闘いを挑む男たちの苦悩、葛藤、誇り、背景にあるさまざまな「想い」「守るべきもの」を感じるのはどうでしょ?

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『DEATH RACE』(配給:東宝東和)の完成披露試写会

10月14日(火)夜、

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映画『DEATH RACE』(配給:東宝東和)の完成披露試写会にご招待いただき、行ってまいりました。

会場は、中之島のリサイタルホール。

生憎の雨でしたけれども。隣のフェスティバルホールの前に、人だかりが。

「ん?今夜はフェスティバルホールでも何かあるのかな?」と思いながら、

そちらの方に何気なく視線を向けると

「藤井フミヤ コンサート」なる文字が目に飛び込んできました。なるほどねぇ。

しかし、ファンっていうのはありがたい存在ですよね。

足元の悪い、心なしか肌寒い秋の夜でも、

開演前から続々と…きっとそれこそ各方面から会場へと駆けつけるんですものね。

そんなこと、私がここであえて言わなくても、

アーティストの方々は常日頃からそう思う瞬間、瞬間の連続なんだろうとは思いますが。

空模様とは違って、どこか幸せそうな笑顔を浮かべ、

開演を待ちわびているフミヤさんファンを偶然目にして、

そんなことを思った秋の夜でした。

さてさて、話が本題からそれちゃいましたけれど。映画『DEATH RACE』。

観るまでは、生と死、命を賭けた危険なレース!?殺戮!?

いったいどれほどの血が流れることだろう……

(一つの映画・映像作品として冷静に、敬意を払って観たいけれど。

正直、流血シーンの多いもの、ホラーやスプラッター系って正直、苦手)

という懸念もあったのですが。

いつしか、スクリーンの上で展開されるストーリーの行方に。

息をもつかせぬ迫力のカーレースシーンに。拳を握り締めている自分がいました。

主人公エイムズは元レーサーだった腕を見込まれたために

妻殺しの濡れ衣を着せられて孤島の刑務所、ターミナル・アイランドへ収容され、

デス・レースに参加させられることになるのですが。

全てはターミナル・アイランドを牛耳る冷酷な女性刑務所長により仕組まれていた陰謀。巨額の富と名誉を勝ち得るためなら、手段など選ばない刑務所長ヘネシーの、人を人とも思わぬ残虐な仕打ち。

その罠、執拗な魔の手から、主人公エイムズは、果たして逃れられるのか。

無理やり引き裂かれた愛娘を、もう一度その手で抱きしめてやることはできるのか。

確かに、多くの血は流れます。

でも、これはただ単に、悪い輩どもが互いの命を取り合わんとする殺戮レースではない、究極のエンタテインメント。

ハラハラさせられ主人公の想いを汲むとそれはそれはやりきれない気持ちにさいなまれ。

でも、最後には胸のすく、最高にスリリングなアクション大作でもあると思います。

服役中の凶悪犯が「レースに5連勝すれば、晴れて自由の身になれる」という契約を賭けて、まさにこれ以上ないという過酷なまでの死闘に身を投じ、

その様子はインターネットを通じて全世界に中継され、大衆はその興奮にお金をつぎ込むというストーリー設定でもありまして。

もちろん、「映画の中の話」=フィクションなのですが、

果たして…この危険な設定を、「ただの作り話」などと、笑ってやり過ごせるでしょうか?

私は勝手ながら、この危険きわまりない話は、一方で

現代人の心の闇、「危険」に対する感覚やフィクションとノンフィクションの境界線を曖昧に解釈してしまうつつある“狂い”や “病み”を問いてもいるのではないかと感じました。

いまや、多くの人がショッピングを楽しんだり、働きに出かける繁華街の一角に昼下がり、突如、狂った殺人鬼が出没するような時代ですよ。

狂っているとしか思えない…血が騒ぐ、究極の興奮!!は、ぜひ、映画館で、スクリーン上で体感を。想像力のスパイスを最大限に効かせながら、ね。

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『夢をかなえるゾウ』 読了

夢をかなえるゾウ Book 夢をかなえるゾウ

著者:水野敬也
販売元:飛鳥新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

”夢をかなえるゾウ”はシンプルな”自己啓発本”です。
内容はさまざまな自己啓発本で言わんとしていることとさほど変わらず、特に目新しさはありません。
ただ他の自己啓発本と違うところはファンタジーな小説として創作されていて、
文章が稚拙で、まるで中学生の作文のようであること。

物語は世間の多くの人が抱える短所や悩みを持つ平凡な青年の部屋に、
ある日その名を”ガネーシャ”というゾウが出現するところから始まります。

“ガネーシャ”は、主人公が3か月前にインドで購入した置物にそっくりで、
なぜかベタな関西弁で話し胡散臭い。
さらに、何かあるとすぐにすねるし、嘘をつく、甘い物好きで禁煙もできない。

早い話が主人公の青年の部屋に転がり込んできた、テキトーで得体の知れない関西のオッサン。
そのオッサンが、なぜか青年に様々な課題を出すのです。

そして「今から自分が出す簡単な課題さえこなしていけば、お前は確実に成功する」と上からエラそうに言うのです。
ところがこの課題のクダリのやりとりがまるで芸人のボケとツッコミなのです。

でもここがこの作品の味で、非常におもしろく、読み手はきっと「漫才みたいやなぁ~」と笑いながら、グイグイと引き込まれていくでしょう。(140万部売れた理由はそこかも)

日頃読書は苦手と称する人もきっと親近感が湧くでしょう。

自己啓発本の初心者には特にお勧めです。

★ガネーシャが青年に課す課題
1.靴を磨く 
2.コンビニで募金する
3.食事は腹八分目にする 
4.人の欲しがる物を先取りする 
5.人を笑わせる
6.トイレ掃除をする 
7.まっすぐ帰宅し、自由に使える時間を作る
8.その日がんばった自分を褒める 
9.何かをやめてみる 
10.9を続けるための環境を作る 
11.全身鏡を見て身なりを整える 
12.自分の得意なことを人に聞く 
13.12に関連して、自分の苦手なことを人に聞く 
14.夢を楽しく想像する 
15.どんな状況でも運が良いと言ってみる 
16.何かをただでもらう 
17.翌日の準備、スケジュールを立てる 
18.大切な人を喜ばせる 
19.人のいい所を見つけ褒める 
20.19に関連して人のいい所を盗む 
21.求人情報誌で、自分の能力が発揮できる仕事を探す 
22.お参りに行く
23.人気店で人気の秘密を観察する 
24.サプライズなプレゼントをする 

などですが、面白いのは、その一つひとつに過去の著名人の成功例やエピソードが盛り込まれている点です。
そしてその成功例は誰にでも理解できるような噛み砕いた語りになっています。

”なぜその課題を実践するといいか言うたらな、あんなそれはな、こうやねん・・・”
この独特の関西弁のせいか、妙に説得力があって、子供にも課題の意味がよく理解できるから不思議です。

10月2日20:54~、日本テレビ系列でSPドラマ『夢をかなえるゾウ』が放送されました。
主演の青年は小栗旬、ナイスキャラ”ガネーシャ”を演じたのは古田新太。
これもまた、メチャクチャ面白かったです。

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『RED CLIFF レッドクリフ』=マスコミ試写会にて

レッドクリフ Part1 オリジナル・サウンドトラック Music レッドクリフ Part1 オリジナル・サウンドトラック

アーティスト:岩代太郎,alan
販売元:エイベックス・エンタテインメント
発売日:2008/10/24
Amazon.co.jpで詳細を確認する

マスコミ試写にご招待いただき、ジョン・ウー版『三国志』を観てきました。

生憎の雨…急に寒くもなりましたし外出が億劫に感じなくもない日ではあったのですが、行ってよかったです。

世界的ベストセラーを誇る英雄伝『三国志』を、『M:I-2(ミッション インポッシブル2)』のジョン・ウー監督が完全映画化したものです!

『M:I-2』×『パイレーツ・オブ・カリビアン』のチームが贈るアクション・アドベンチャー超大作!と聞けば、それだけで条件反射的に「おぉ、これはぜひ観なければ!!と身を乗り出す人もいれば

「三国志…かぁ。あまり歴史モノって読まない(興味ない)しなぁ」という人も、いるでしょう。

でも、「三国志を小説やコミックなりで読破した、ゲームにもハマりましたよ!」
というフリークであるか否かは別としても、この作品はぜひ、映画館の大スクリーンで観届けてほしいです。

試写室入口で手渡されたプレス向けパンフレットの中に記されていたジョン・ウー監督の言葉です。

『(前略)私は、アジア人であろうが西欧人であろうが、美徳や道徳、友情を重んじる感情は同じだと信じています。
この映画は、アジア映画でも、ハリウッド映画でもなく、世界映画なのです』

観終えて、私は監督の言葉の意味するところ、重みがすーっと、心の奥深く沁みていくのを快く感じました。

145分。長い、長い物語の、これは、Part1(前篇)。でも、あっという間の2時間半でした。

11月1日ロードショー。Part2(後篇)は、来年4月公開予定ということです。
楽しみです。

愛と、友情と、勇気を問うスペクタクルを前に、

気づくと自然に、お腹の底から血が騒ぐ…熱くなる感覚。

ぜひ、劇場で鑑賞してください。

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『P.S. アイラヴユー』=マスコミ試会にて

マスコミ向け試写、行ってきました。

P.S.アイラヴユー P.S.アイラヴユー

アーティスト:サントラ,ジ・アカデミー・イズ,ザ・スティルズ,フロッギング・モリー,ネリー・マッカイ,ジョン・パウエル,ザ・ポーグス,ジェイムス・ブラント,ニードトゥブリーズ,ローラ・イジボア,ホープ
販売元:Warner Music Japan =music=
発売日:2008/09/24
Amazon.co.jpで詳細を確認する

まず、原作者のセシリア・アハーンが、この作品を弱冠21歳にして書き上げたということに感銘を受けずにはいられません。

亡くなってしまった、最愛の夫からある日、突然届いたラブレター。

決して甘いだけのお話でも、また哀しみ色にばかり彩られたお話でもありません。

アイルランドの景色も、とても美しく澄んで、深みをもって心に迫りますし
これは、観る人、観る状況によって、さまざまなメッセージが受け取れる映画だと思いました。

心に傷を負った人も、また「まだまだ世間知らずだな…苦渋を舐めておらんな」という人も

この作品から何かを感じてもらえたらと願います。

あなたなら、どうしますか?

突然、大切な人が…あたりまえのように、一緒にご飯を食べ笑い、時に喧嘩もし、
触れ合い、愛し愛されてきた人が、この世からいなくなってしまったとしたら。

そばにいる時は、考えもしなかった孤独。そして辛い現実。それらと向き合わなければならないのです。

この作品によって、きっと失いたくない、代わりはいない、と心から強く思える特別な存在の
ありがたみ、温かみ、大きさにも気づけるでしょう。

大切な人を失う、こんなに悲しいことありませんね。突き詰めるほどに、深いテーマです。

もの想う秋に、ぴったりの作品だと思いますので、ぜひ、劇場で鑑賞されてはいかがでしょう。

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